【黄変しないエポキシ樹脂徹底比較】レジン小物製作用の2液性エポキシレジン

今回は、エポキシ樹脂【２液性エポキシレジン】の記事をお届けします。

最近何かと話題のDIY。何かを作ったり、直したり色んなことを自分自身でやる方も増えてきました。

その中で、標本やアクセサリー、オルゴナイト、ウッドレジン、ハイブリッドウッドなどに使われる、エポキシ樹脂レジンについて、制作物にあった商品が選べるように６商品を比較検証しまとめましたので是非、参考にしてみて下さい。

エポキシ樹脂とは

エポキシ樹脂とは、高分子内に残存させたエポキシ基で架橋ネットワーク化させることで硬化させることが可能な熱硬化性樹脂の総称である。架橋ネットワーク化前のプレポリマーと硬化剤を混合して熱硬化処理を行うと製品として完成するが、プレポリマーも製品化した樹脂も両者ともエポキシ樹脂と呼ばれる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

エポキシ樹脂 2液性エポキシレジン比較実験

フローレスレジン注型用【F注】
造形ラボウォータークリアーレジン【造】
クリスタルレジン【ク】
SaikaLife 速硬化【Sa】
デブコン ET 高透明注型用樹脂【D】
Seogol【Se 】

比較開始時

屋外設置1週間後 ※夏場

SaikaLifeが黄変。クリスタルレジン、造形ラボ、デブコンがうっすら黄変。フローレスレジンとSeogolは変化無し。

屋外設置 1ヶ月後 ※夏場

SaikaLifeがかなり黄変。クリスタルレジン、造形ラボ、デブコンも黄変。Seogolはうっすら黄変。フローレスレジンは変化無し。

屋外設置4ヶ月 ※夏場

6月〜10月に日照時間の長い日当たりの良いところで4ヶ月間放置するとここまで差が出ました。
SaikaLifeが最も黄変していて、クリスタルレジン、造形ラボ、デブコンも強い黄変があります。Seogolもしっかり黄変してきて、プラスチックのケースもかなり黄変してきました。
真夏の4ヶ月間屋根の無い屋外で日光に当たり続けてもフローレスレジンは全く黄変しない事が分かりました。

実験結果まとめ

・透明度の比較
造形レジン・クリスタルレジン・フローレスレジンは無色で透明度がとても高いです。
デブコンは透明度が高いですが無色ではなく紫がかっています。
SaikaLifeは少し透明度が低いです。
Seogolは写真では気泡が残ってしまい分かりにくいですが、別で硬化させた物を比較したところ最も透明度が低かったです。

・気泡抜けの比較
フローレスレジンは低粘度で硬化スピードも緩やかなので最も気泡が残りにくかったです。
その次に気泡抜けが良かったのが造形ラボ・デブコンで、硬化スピードが早いですが低粘度で気泡が残りにくいです。
その次にSaikaLifeで少し気泡が抜けにくく、Seogolは他のものと同じように使用しましたが気泡が全く抜けませんでした。

・臭い
造形ラボ・クリスタルレジン・Seogol・フローレスレジンは無臭です。
SaikaLifeは少し臭いがあり、デブコンは強い臭いがあります。

・安全性
SeogolとフローレスレジンのみVOCフリー（VOC=有害物質）で、フローレスレジンは食品衛生法適合とFDA認定も受けています。

・硬化速度順位
Seogol＞SaikaLife＞クリスタルレジン・デブコン＞造形レジン＞フローレスレジン

・用途
フローレスレジンはかなり厚みのある大きな作品も作る事が出来ます。
その他はあまり大きな厚い物には向いておりませんが、造形ラボ＞クリスタルレジン・デブコン＞SaikaLifeの順番で、Seogolに関しては薄物専用だと思われます。